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동행2013.01.05
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<< マルコによる福音書 1 >>
Mark 1 Japanese NT Portions1 神の子イエス・キリストに関する福音の始まり。

2 預言者たちの中にこう書かれているとおりである。「見よ,わたしはあなたの面前にわたしの使者を遣わす。その者はあなたの前に道を整えるだろう。

3 荒野で叫ぶ者の声がする,『主の道を整えよ!その道筋をまっすぐにせよ!』」

4 ヨハネが現われて,荒野でパプテスマを施しパプテスマを施すことは,水(または火)の中に浸す(または浸けて洗う)ことを意味する。このバプテスマは単に肉体を清めるだけでなく,内面の霊的な清めと誓いに関する外面のしるしでもある。,罪の許しのための悔い改めのバプテスマを宣教していた。 5 ユダヤの全地方とエルサレムのすべての人々が彼のところに出て来た。人々は自分の罪を告白して,ヨルダン川で彼からバプテスマを受けていた。 6 ヨハネはラクダの毛衣を身に着け,皮の帯を腰に巻いており,イナゴと野みつを食べていた。 7 彼は宣教して言った,「わたしより強い方がわたしの後から来られる。わたしはかがんでその方のサンダルの革ひもをほどくにも値しない。 8 わたしはあなた方に水でここで「で」と訳されているギリシャ語の単語(en)は,ある文脈においては「と共に」と訳されることもあり得る。バプテスマを施したが,その方はあなた方に聖霊でバプテスマを施すだろう」。

9 そのころ,イエスはガリラヤのナザレからやって来て,ヨルダンでヨハネからバプテスマを受けた。 10 水から上がってすぐ,天が裂け,霊がハトのように自分の上に下って来るのを目にした。 11 天から声がした,「あなたはわたしの愛する子,わたしの心にかなう者である」。

12 すぐに霊が彼を荒野に追いやった。 13 彼は四十日間荒野にいて,サタンから誘惑を受けた。彼は野獣と共にいて,み使いたちが彼に仕えていた。

14 さて,ヨハネが捕まった後,イエスはガリラヤへ行き,神の王国に関する福音を宣教して 15 こう言った。「時は満ち,神の王国は近づいた! 悔い改めて福音を信じなさい」。

16 ガリラヤの海沿いを通りすがりに,シモンとシモンの兄弟アンデレが海で網を打っているのを目にした。彼らは漁師だったのである。 17 イエスは彼らに言った,「わたしの後に付いて来なさい。そうすればあなた方を,人を捕る漁師にしよう」。 18 すぐに彼らは網を捨てて彼に従った。 19 さらに少し進んで行くと,ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネを目にした。彼らも舟の中で網を繕っていた。 20 すぐに彼は彼らを呼んだ。すると彼らは,その父ゼベダイを雇い人たちと共に舟の中に残して,彼の後に付いて行った。

21 彼らはカペルナウムに入った。そしてすぐに,彼は安息日に会堂に入って教えた。 22 人々は彼の教えに驚いた。彼が権威ある者のように人々を教えていて,律法学者たちのようではなかったからである。 23 すぐに,彼らの会堂に汚れた霊に付かれた男がいて,叫んで 24 言った,「ほう! ナザレ人イエスよ,わたしたちはあなたと何のかかわりがあるのか。わたしたちを滅ぼしに来たのか。わたしはあなたがだれだか知っている。神の聖なる方だ!」 25 イエスは彼をしかりつけて言った,「黙れ。この人から出て行け!」 26 汚れた霊は,その人をけいれんさせ,大声で叫びながら,彼から出て行った。 27 人々はすっかり驚いたので,互いに論じ合って言った,「これは何事だ。新しい教えなのか。彼は汚れた霊にさえ権威をもって命じる。すると彼らはこの人に従うのだ!」  28 彼の評判は,ガリラヤの全地方とその周囲の至る所にすぐに広まった。

29 すぐに,彼らは会堂から出ると,ヤコブやヨハネと共に,シモンとアンデレの家に入った。 30 さて,シモンのしゅうとめが熱病で横たわっており,彼らはすぐに彼女のことを彼に告げた。 31 彼はそばに行き,手を取って彼女を起き上がらせた。熱は引き,彼女は彼らに仕えた。

32 夕方,日が沈むと,人々は病気の者や悪霊に取りつかれた者を皆,彼のもとに連れて来た。 33 町全体が戸口に集まっていた。 34 彼はいろいろな病気にかかっている大勢の人々をいやし,多くの悪霊を追い出した。悪霊たちが語ることを許さなかった。彼らが自分を知っていたからである。

35 朝早く,まだ暗いうちに,彼は起き上がって出て行き,寂しい場所へ行って,そこで祈っていた。 36 シモンおよび共にいた者たちが後を追って来た。 37 そして彼を見つけて,「みんながあなたを探しています」と告げた。 38 彼は彼らに言った,「どこかほかの所,近くの町々へ行こう。わたしがそこでも宣教するためだ。わたしはそのために出て来たからだ」。 39 ガリラヤ全土にわたり,その会堂に入って,宣教し,悪霊たちを追い出した。

40 そこで一人のらい病の人が彼のもとに来て,懇願してひざまずき,「あなたは,もしそうお望みになれば,わたしを清くすることがおできになります」と言った。 41 イエスは哀れみに動かされて,手を伸ばして彼に触り,彼に言った,「わたしはそう望む。清くなりなさい」。 42 イエスがこう言うと,すぐにらい病は彼から去り,彼は清くなった。 43 イエスは彼に厳しく注意して,すぐに彼を送り出した。 44 そして彼に言った,「だれにも何も言わないようにしなさい。ただ行って,自分の体を祭司に見せ,自分の清めのためにモーセの命じた物をささげなさい」。 45 しかし,彼は出て行くと,それを大いに宣明し,この出来事について言い広め始めた。そのためイエスは,もはやおおっぴらに町に入ることができず,外の寂しい場所にいた。それでも,人々は至る所から彼のもとにやって来た。

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<< マルコによる福音書 2 >>
Mark 2 Japanese NT Portions1 数日後,再びカペルナウムに入ると,彼が家にいることが知れ渡った。 2 すぐに大勢の人が集まったので,戸口のあたりにさえ,もう場所がなかった。それで彼は人々にみ言葉を語った。 3 四人の人たちが,彼のもとに体のまひした人を運んで来た。 4 群衆のために彼のそばに近づくことができなかったので,彼がいる所の屋根を取り除いた。それを解体してしまうと,彼らは体のまひした人が横たわっている寝床を降ろした。 5 イエスは彼らの信仰を見て,体のまひした人に言った。「子よ,あなたの罪は許された」。 6 ところが,そこに数人の律法学者たちが座っていて,心の中でこう論じていた。 7 「なぜこの人はこのような冒とくを語るのか。神おひとりのほか,だれが罪を許せるだろうか」。 8 すぐにイエスは,彼らが心の中でこのように論じているのを自分の霊によって気づき,彼らに言った,「なぜあなた方は心の中でこうしたことを論じているのか。 9 体のまひした人に,『あなたの罪は許されている』と告げるのと,『起き上がって,寝台を取り上げて歩きなさい』と言うのでは,どちらがたやすいか。 10 だが,人の子が地上で罪を許す権威を持っていることをあなた方が知るために」―体のまひした人に言った― 11 「あなたに告げる。起き上がって,寝台を取り上げて,自分の家に帰りなさい」。 12 その人は起き上がり,すぐに寝床を取り上げて,みんなの前を出て行った。そこで人々はすっかり驚き,「このようなことは今まで見たことがない」と言って,神に栄光をささげた。

13 彼は再び海辺に出て行った。群衆が皆,そのもとにやって来た。それで彼は人々を教えた。

14 通りすがりに,アルファイオスの子レビが収税所に座っているのを見て,「わたしに従いなさい」と言った。すると彼は立ち上がって,イエスに従った。

15 彼の家でイエスが食卓に横になっていたときのことである。大勢の徴税人や罪人が,イエスや弟子たちと共に座っていた。大勢の人がいて,イエスに従っていたからである。 16 律法学者たちとファリサイ人たちは,彼が罪人たちや徴税人たちと共に食事をしているのを見て,彼の弟子たちに言った,「なぜ彼は,徴税人たちや罪人たちと共に食べたり飲んだりするのか」。 17 イエスはこれを聞いて,彼らに言った,「健康な人たちに医者は必要でなく,病気の人たちに必要なのだ。わたしは義人たちではなく,罪人たちを悔い改めへと呼び寄せるために来た」。

18 ヨハネの弟子たちとファリサイ人たちが断食していると,人々はやって来て彼に尋ねた,「ヨハネの弟子たちとファリサイ人の弟子たちは断食するのに,あなたの弟子たちが断食しないのはなぜですか」。 19 イエスは彼らに言った,「花婿の付き添い役は,花婿が共にいるのに断食できるだろうか。花婿が共にいる間は,彼らは断食できない。 20 だが,花婿が彼らから取り去られる日々が来る。その日には,彼らは断食するだろう。

21 縮んでいない布切れを古い衣に縫いつける人はいない。そんなことをすれば,継ぎ切れが縮んで,新しいものが古いものを引き裂き,破れはいっそうひどくなる。 22 新しいブドウ酒を古い皮袋に入れる人はいない。そんなことをすれば,新しいブドウ酒は皮袋を破裂させ,ブドウ酒は流れ出て,皮はだめになるだろう。そうではなく,人々は新しいブドウ酒を新しい皮袋に入れるのだ」。

23 彼が安息日に穀物畑を通っていたときのこと,彼の弟子たちは進みながら穀物の穂を摘み始めた。 24 ファリサイ人たちが彼に言った,「見よ,なぜ彼らは安息日に許されていないことをしているのか」。 25 彼は彼らに言った,「ダビデが,自分も共にいた者たちも窮乏して空腹だったときに何をしたか,あなた方は一度も読んだことがないのか。 26 アビアタルが大祭司だったときに,彼がどのようにして神の家に入り,祭司たちのほかは食べることが許されていない供えのパンを食べ,共にいた者たちにも与えたかを」。 27 彼らに言った,「安息日は人のために作られたのであって,人が安息日のために作られたのではない。 28 だから,人の子は安息日の主でもあるのだ」。

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<< マルコによる福音書 3 >>
Mark 3 Japanese NT Portions1 彼は再び会堂に入った。すると,片手のなえた人がそこにいた。 2 人々は,安息日にその人をいやすかどうか,彼の様子をうかがっていた。彼を訴えるためであった。 3 彼は片手のなえた人に,「立ちなさい」と言った。 4 彼らに言った,「安息日に許されているのは,善を行なうことか,悪を行なうことか。命を救うことか,殺すことか」。しかし彼らは黙っていた。 5 彼は怒りをもって彼らを見回し,彼らの心のかたくなさを悲しみながら,「あなたの手を伸ばしなさい」とその人に言った。手を伸ばすと,その手はもう一方の手と同じようによくなった。 6 ファリサイ人たちは出て行き,すぐにヘロデ党の者たちと,どのようにして彼を滅ぼそうかと,彼に対する陰謀を企てた。

7 イエスは弟子たちと共に海に退いた。すると大群衆が彼に従った。すなわち,ガリラヤから,ユダヤから, 8 エルサレムから,イドゥマヤから,ヨルダンの向こうから,テュロスやシドンの周辺から来た人々であった。大群衆が,彼の行なった大きな事柄を聞いて,彼のもとに来た。 9 彼は弟子たちに,群衆が押し寄せて来ないように,小舟を近くに用意しておくようにと言った。 10 というのは,彼が多くの者をいやしたので,病気を持つ人たちが皆,彼に触れようとして押し寄せてきたからである。 11 汚れた霊たちは,彼を見るたびに,その前にひれ伏して,「あなたは神の子だ!」と叫んだ。 12 彼は,自分を知らせないようにと,彼らを厳しく戒めた。

13 彼は山に上り,自分の望む者たちを呼び寄せた。すると彼らは彼のもとにやって来た。 14 彼は十二人を任命した。それは,彼らが自分と共にいるためであり,また,彼らを遣わして宣教させ, 15 病気をいやして悪霊たちを追い出す権限を持たせるためであった。すなわち, 16 彼がペトロという名を与えたシモン, 17 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ(彼らにはボアネルゲスという異名を付けた。これは雷の子らという意味である), 18 アンデレ,フィリポ,バルトロマイ,マタイ,トマス,アルファイオスの子ヤコブ,タダイオス,熱心党のシモン, 19 それに,ユダ・イスカリオト。このユダはまた,彼を売り渡した者でもある。彼は家に入った。

20 群衆が再び集まって来たので,彼らはパンを食べることさえできなかった。 21 彼の友人たちはこれを聞くと,彼を捕まえにやって来た。というのは,人々が「彼は気が狂っている」と言っていたからである。 22 エルサレムから下って来た律法学者たちは,「彼はベエルゼブルに取りつかれている」とか,「悪霊たちの首領によって悪霊たちを追い出している」などと言っていた。 23 彼は彼らを呼び寄せ,たとえで彼らに語った,「どうしてサタンがサタンを追い出せるのか。 24 もし王国が自らに敵対して分裂するなら,その王国は立ち行けるはずがない。 25 もし家が自らに敵対して分裂するなら,その家は立ち行けるはずがない。 26 もしサタンが自らに敵対して立ち上がって分裂するなら,彼は立ち行けるはずがなく,終わりを迎えてしまう。 27 さらに,まず強い者を縛ってからでなければ,だれも強い者の家に押し入って略奪することはできない。縛ってから,その家を略奪するだろう。

28 本当にはっきりとあなた方に告げる。人の子らは,冒とくするとしても,その冒とくを含め,あらゆる罪が許されるだろう。 29 だが,だれでも聖霊に対して冒とくする者は決して許しを得ず,永遠の罪の責めを負う」。 30 ―これは,彼らが,「彼は汚れた霊に取りつかれている」と言っていたためである。

31 彼の母と兄弟たちがやって来た。そして外に立ち,人を遣わして彼を呼ばせた。 32 群衆が彼の周りに座っていて,彼に告げた,「ご覧なさい,あなたのお母さんと兄弟たちと姉妹たちTRは「(あなたの)姉妹たち」を省いているが外であなたを探しています」。 33 彼は彼らに答えた,「わたしの母,またわたしの兄弟たちとはだれか」。 34 自分の周りに座っている人々を見回して言った,「見よ,わたしの母とわたしの兄弟たちだ!  35 だれでも神のご意志を行なう者,その者がわたしの兄弟,また姉妹,また母なのだ」。

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<< マルコによる福音書 4 >>
Mark 4 Japanese NT Portions1 彼は再び海辺で教え始めた。大群衆が彼のもとに集まって来た。そのため彼は,海上の舟の中に入って座った。群衆は皆,海辺の陸地にいた。 2 彼はたとえを用いて多くの事を教え,自分の教えの中で人々に言った, 3 「聞きなさい! 見よ,ある耕作人が種をまきに出かけた。 4 そして,種をまいているときのこと,ある種は道ばたに落ち,TRは「空の」を加えている鳥たちがやって来て,それをむさぼり食ってしまった。 5 別の種は土の少ない岩地の上に落ちた。そして,土が深くなかったので,すぐに芽を出した。 6 太陽が昇ると焦がされ,根がないために枯れ果ててしまった。 7 別の種はイバラの間に落ち,イバラが伸びて来てそれをふさぎ,それは実を生じなかった。 8 それ以外の種は良い土に落ち,成長して大きくなり,実を生じた。あるものは三十倍,あるものは六十倍,あるものは百倍もの実を生み出した」。 9 彼は言った,「だれでも聞く耳のある者は聞きなさい」。

10 彼がひとりになった時,十二人と共に彼の周りにいた者たちは,このたとえについて彼に尋ねた。 11 彼は彼らに言った,「あなた方には神の王国の秘密が与えられているが,外にいる者たちにはすべての事がたとえで与えられる。 12 それは,『彼らが見るには見るが分からず,聞くには聞くが理解せず,何かの拍子に立ち返って,その罪が許されることのないため』だ」。

13 彼らに言った,「あなた方はこのたとえが理解できないのか。どのようにしてほかのすべてのたとえを理解するつもりなのか。 14 耕作人はみ言葉をまくのだ。 15 道ばたにみ言葉がまかれたものとは,こういう人たちのことだ。彼らが聞くと,すぐにサタンがやって来て,彼らの内にまかれたみ言葉を取り去るのだ。 16 同じように,岩地の上にまかれたものとは,こういう人たちのことだ。み言葉を聞くと,喜んですぐに受け入れる。 17 自分の内に根がないので,短命だ。み言葉のために圧迫や迫害が生じると,すぐにつまずく。 18 イバラの間にまかれたものとは,別の者たちのことだ。これはみ言葉を聞いた人たちだが, 19 この時代の思い煩いや,富の欺きや,ほかの物事に関する欲望が入り込んでみ言葉をふさぎ,それは実を結ばなくなる。 20 良い土の上にまかれたものとは,こういう人たちのことだ。み言葉を聞いて受け入れ,ある者は三十倍,ある者は六十倍,ある者は百倍の実を結ぶのだ」。

21 彼らに言った,「ともし火が持って来られるのは,かご字義,amodion,約1ペック(約9リットル)入りの穀物の計量かごの下や寝台の下に置かれるためだろうか。しょく燭台の上に置かれるためではないか。 22 というのは,知られるためでないのに隠されているものはなく,明るみに出るためでないのに秘密にされているものはないからだ。 23 だれでも聞く耳のある者は聞きなさい」。 24 彼らに言った,「自分が聞いていることに注意を払いなさい。あなた方が量るそのはかりで,あなた方に量られるだろう。そして,聞いている者にはさらに与えられるだろう。 25 持っている者にはさらに与えられ,持っていない者からは持っているものまでも取り去られることになるからだ」。

26 彼は言った,「神の王国は次のようなものだ。人が地に種をまき, 27 夜昼,寝起きしているうちに,種は芽が出て成長する。どのようにしてかを彼は知らない。 28 地が実を生み出すのであって,最初に葉,それから穂,それから豊かな穀粒を生み出すからだ。 29 しかし,実が熟するとすぐに彼はかまを入れる。収穫の時が来たからだ」。

30 彼は言った,「わたしたちは,神の王国をどのようにたとえようか。あるいは,どんなたとえで説明しようか。 31 それは一粒のからしの種のようなものだ。それは,地にまかれる時は地上のあらゆる種よりも小さい。 32 だがいったんまかれると,成長し,あらゆる草よりも大きくなり,大きな枝を張り,その陰で空の鳥たちが巣を作れるほどになる」。

33 彼は,人々の聞くことができる程度に応じて,このようなたとえを多く用いてみ言葉を語った。 34 たとえなしでは人々に語らなかった。しかし,弟子たちに対しては,ひそかにすべてのことを説明した。

35 その日,夕方になった時,彼は彼らに「向こう岸に渡ろう」と言った。 36 彼らは,群衆を残して,舟に乗っているままで彼を連れて行った。他の小舟も彼と共にいた。 37 激しい風あらしが起こり,波が舟の中に打ちつけて,舟はもはや水でいっぱいになるほどであった。 38 彼自身は船尾にいて,まくらをして眠っていた。そこで彼らは彼を起こして告げた,「先生,わたしたちが死にかかっていても平気なのですか」。 39 彼は目を覚まし,風をしかりつけ,海に言った,「静まれ! 静かになれ!」 風はやみ,大なぎになった。 40 彼は彼らに言った,「なぜそんなに恐れるのか。信仰がないのはどうしてか」。 41 彼らは非常に恐れて,互いに言い合った,「風や海さえも従うとは,いったいこの方はどなただろう」。

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<< マルコによる福音書 5 >>
Mark 5 Japanese NT Portions1 彼らは海の向こう岸に着き,ゲラサ人たちの地方に入った。 2 彼が舟から出て来ると,すぐに汚れた霊に取りつかれた男が墓場から出て来て彼に出会った。 3 この男は墓場を住みかとしていた。もはやだれも,鎖を用いてさえ彼を縛ることができなかった。 4 彼はよく足かせや鎖で縛られたが,鎖はばらばらに引きちぎられ,足かせはばらばらに壊されてしまったからである。だれも彼を従わせる力を持っていなかった。 5 彼は,夜昼となく,墓場や山の中で叫んだり,石で身を切りつけたりしていた。 6 彼は,遠くからイエスを見ると,走って来ておじぎをし, 7 そして大声で叫んで言った,「いと高き神の子イエスよ,わたしはあなたと何のかかわりがあるのか。神にかけてお願いする,わたしを苦しめないでくれ」。 8 というのは,イエスは彼に,「汚れた霊よ,この人から出て行け!」と言ったからである。 9 イエスは彼に尋ねた,「あなたの名前は何か」。彼はイエスに言った,「わたしの名前はレギオンだ。わたしたちは大勢だからだ」。 10 彼はイエスに,自分たちをこの地方の外に追い払わないようにと,しきりに懇願した。 11 ところで,その山腹で豚の大群が飼われていた。 12 悪霊たちは皆,彼に懇願して言った,「わたしたちをあの豚たちの中に送って,あの中に入れるようにしてくれ」。 13 すぐにイエスは彼らに許可を与えた。汚れた霊たちは出て行って豚たちの中に入った。二千匹ほどのその群れは,険しい土手を下って海に突進し,海でおぼれ死んだ。

14 飼っていた者たちは逃げて行き,その町とその地方でそのことを知らせた。人々は,何が起きたのか見に来た。 15 彼らはイエスのもとに来て,悪霊たちに取りつかれていた人,レギオンを宿していた人が服を着て,正気で座っているのを見た。それで彼らは恐れた。 16 見ていた者たちは,悪霊たちに取りつかれていた人にそのことがどのように起こったか,また豚たちについて,彼らに知らせた。 17 彼らは自分たちの地域から去るようにとイエスに懇願し始めた。 18 彼が舟に乗り込んでいると,悪霊たちに取りつかれていた人が,共にいさせて欲しいと懇願した。 19 イエスはそれを許さず,彼に言った,「あなたの家,あなたの友人たちのところに帰り,主があなたのためにどんな大きな事柄をしてくださったか,またあなたにどれほどあわれみを抱いてくださったかを知らせなさい」。 20 彼は立ち去り,イエスが彼のためにどのように大きな事柄を行なったかをデカポリスで宣明し始めた。それでみんなは驚嘆した。

21 イエスが舟でまた向こう岸に渡ると,大群衆がそのもとに集まった。彼は海辺にいた。 22 見よ,会堂長の一人でヤイロスという名の者が来て,彼を見ると足もとにひれ伏し, 23 しきりに懇願して言った,「わたしの小さな娘が死にかかっています。健康になって生きられるよう,どうかおいでになって,娘の上にあなたの手を置いてください」。 24 イエスは彼と共に行った。すると大群衆も彼に従い,四方八方から彼に押し迫った。

25 十二年間も血の流出をわずらっている女がいた。 26 多くの医者にさんざん苦しめられ,持っていたものをすべて使い果たしてしまったが,良くなるどころか,いっそう悪くなった。 27 その女が,イエスに関する事柄を聞いて,群衆の中で彼の後ろに近づき,その衣に触った。 28 というのは,彼女は,「あの方の衣に触りさえすれば,わたしはよくなるだろう」と言っていたからである。 29 すぐに彼女の血の流れは乾き,彼女は自分が苦しみからいやされたことを体の内で感じた。 30 すぐにイエスは,自分から力が出て行ったことを自分の内で気づき,群衆の中で振り向いて,「わたしの衣に触ったのはだれか」と尋ねた。 31 弟子たちは彼に言った,「群衆があなたに対して押し寄せているのを見ておられるのに,『だれが触ったか』と言われるのですか」。 32 彼はこの事をした女を見ようと,あたりを見回していた。 33 一方その女は,自分に起こったことを知り,恐れて震えながら,やって来て彼の前にひれ伏し,すべてをありのままに彼に話した。 34 彼は彼女に言った,「娘よ,あなたの信仰があなたをよくならせた。平安のうちに行きなさい。あなたの病気からいやされなさい」。

35 彼がまだ話しているうちに,会堂長の家から人々が来て言った,「あなたの娘さんは亡くなりました。どうして先生をこれ以上煩わすのでしょうか」。 36 しかしイエスは,話されている言葉を聞くと,すぐに会堂長に言った,「恐れることはない。ただ信じなさい」。 37 ペトロとヤコブおよびヤコブの兄弟ヨハネのほかは,だれも自分に付いて来ることを許さなかった。 38 彼は会堂長の家に着いた。そして,泣いたり,大声で泣きわめいたりする騒ぎを目にした。 39 中に入って,彼らに言った,「なぜ騒いだり泣いたりしているのか。子供は死んだのではなく,眠っているのだ」。 40 人々は彼をばかにした。しかし彼は,みんなを外に出し,その子供の父と母および自分と共にいた者たちを連れて,子供が横たわっている所に入って行った。 41 子供の手を取って,「タリタ,クム」と言った。これは訳せば,「少女よ,あなたに告げる,起きなさい」という意味である。 42 すると少女は立ち上がり,歩き出した。彼女は十二歳だったからである。彼らは大きな驚きと共に驚いた。 43 彼は,このことをだれにも知らせないようにと厳しく彼らに命じた。そして,彼女に何か食べる物を与えるようにと命じた。

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<< マルコによる福音書 6 >>
Mark 6 Japanese NT Portions1 そこから出発して,彼は自分の故郷に入った。弟子たちも彼に従った。 2 安息日になると,彼は会堂で教え始めた。耳を傾けた大勢の人は驚いてこう言った。「この人はこうした事柄をどこから得たのだろう」。また,「この人に与えられた知恵はいったい何だ。このような強力な業が彼の手によって生じるのはどうしたことだ。 3 この人は大工ではないか。マリアの息子で,ヤコブ,ヨセ,ユダ,シモンの兄弟ではないか。その姉妹たちは我々と共にここにいるではないか」。人々は彼のために不快になった。 4 イエスは彼らに言った,「預言者は,自分の故郷や親族の間また自分の家以外では,敬われないことはない」。 5 その場所では一つも強力な業を行なうことができず,ただ少数の病気の人たちの上に手を置いていやしただけであった。 6 彼は彼らの不信仰のために驚き怪しんだ。彼は村々を巡回して教えた。

7 十二人を呼び寄せて,彼らを二人ずつ遣わし始め,彼らに汚れた霊たちに対する権威を与えた。 8 彼らに,旅のためにつえ一本のほかは何も持って行かないようにと命じた。すなわち,パンも,袋も,財布の中のお金も持たず, 9 ただサンダルを履くだけで,二枚の上着を身に着けないようにと命じた。 10 彼らに言った,「どこでも家に入ったなら,そこから出発するまではそこにとどまりなさい。 11 だれかがあなた方を受け入れず,あなた方の言うことに耳を傾けないなら,そこから出発する時に,彼らに対する証言のため,足の裏のちりを払い落としなさい。はっきりとあなた方に告げる。裁きの日には,ソドムとゴモラのほうがその町よりは耐えやすいだろう」。 12 彼らは出て行って,人々が悔い改めるために宣教した。 13 彼らは多くの悪霊を追い出し,大勢の病気の人に油を塗って,その者たちををいやした。

14 ヘロデ王がこのことを聞いた。イエスの名前が広く知られるようになっていたからである。それで彼は言った,「バプテスマを施す人ヨハネが死んだ者たちの中から生き返ったので,こうした力が彼の内に働いているのだ」。 15 しかし他の者たちは,「この人はエリヤだ」と言った。他の者たちは,「預言者たちの一人のような預言者だ」と言った。 16 しかしヘロデはこのことを聞いて言った,「これは,わたしが首をはねたヨハネだ。彼は死んだ者たちの中から生き返ったのだ」。

17 というのは,ヘロデ自身が,自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアのために,人を遣わして,ヨハネを逮捕し,ろうやにつないだからであった。それは,彼が彼女と結婚していたからである。 18 ヨハネはヘロデに,「あなたが自分の兄弟の妻を有しているのは,許されることではない」と言ったのである。 19 ヘロディアは彼に敵対し,彼を殺すことを望んだが,できなかった。 20 それはヘロデが,ヨハネが正しい聖なる人であることを知っていて,彼を恐れ,保護したからである。彼の言うことに耳を傾ける時,ヘロデは多くの事をしていたが,喜んで彼の言うことに耳を傾けていた。 21 すると,都合の良い日がやって来た。ヘロデが自分の誕生日に,自分の高官たちや将校たちやガリラヤの主立った人たちのために夕食を用意した。 22 ほかでもないヘロディアの娘が入って来て,踊り,ヘロデや彼と共に座っていた者たちを喜ばせた。王は乙女に言った,「何でも欲しいものを求めなさい。わたしはそれをお前に与えよう」。 23 彼女に誓った,「お前がわたしに求めるものは何でも,わたしの王国の半分まででも,わたしはお前に与えよう」。 24 彼女は出て行って,自分の母に言った,「わたしは何を求めましょうか」。母は言った,「バプテスマを施す人ヨハネの首を」。 25 彼女はすぐに急いで王のところに入って,こう求めた。「今すぐに,バプテスマを施す人ヨハネの首を大皿に載せて,わたしに与えてくださいますように」。 26 王は非常に残念に思ったが,自分の誓い,また祝宴の招待客のゆえに,彼女の言うことを拒もうとは思わなかった。 27 すぐに王は自分の護衛兵を遣わして,ヨハネの首を持って来るように命じた。そこで護衛兵は出て行き,ろうやで彼の首をはねた。 28 そして,大皿に彼の首を載せて持って来て,それを乙女に与え,乙女はそれを自分の母に渡した。 29 ヨハネの弟子たちはこのことを聞くと,やって来て彼の死体を引き取り,それを墓の中に横たえた。

30 使徒たちはイエスのもとに集まり合った。そして彼に,自分たちが行ない,また教えた事柄をすべて告げた。 31 彼は彼らに言った,「あなた方だけで寂しい場所に行き,しばらく休息しなさい」。というのは,出入りする者が多く,食事をとる暇もなかったからである。 32 彼らは舟に乗って,自分たちだけで寂しい場所へ出発した。

33 人々TRは「人々」の代わりに「群衆」と読んでいるは彼らが去って行くのを目にし,大勢の人がそれと分かったので,すべての町からそこへ徒歩で駆けつけた。人々は彼らより先に着き,いっせいに彼のもとに来た。 34 イエスは出て来て,大群衆を目にし,彼らが羊飼いのいない羊のようだったので,彼らに対して哀れみを抱き,彼らに多くの事柄を教え始めた。 35 時刻も遅くなった時,弟子たちが彼のもとに来て,こう言った。「ここは寂しい場所ですし,時刻も遅くなっています。 36 彼らを去らせて,彼らが周りの里や村々に入り,自分たちでパンを買うようにさせてください。彼らには食べ物が何もないからです」。 37 しかし彼は彼らに答えた,「あなた方が彼らに食べ物を与えなさい」。彼らは彼に尋ねた,「わたしたちが出かけて行って,二百デナリ200デナリは農業労務者のおよそ7ないし8か月分の賃金。分のパンを買い,彼らに食べ物を与えるのですか」。 38 彼は彼らに言った,「あなた方はパンを幾つ持っているのか。行って見て来なさい」。彼らは確かめて来て,言った,「五つです。それに魚が二匹」。 39 彼は彼らに,みんなを組にして青草の上に座らせるように命じた。 40 人々は,五十人ずつ,また百人ずつまとまって座った。 41 彼は五つのパンと二匹の魚を取り,天を見上げ,祝福してからパンを裂き,弟子たちに渡して人々の前に置かせた。また,二匹の魚をみんなの間で分けた。 42 みんなは食べて満ち足りた。 43 彼らはパン切れや魚を,十二のかごいっぱいに拾い集めた。 44 パンを食べたのはTRは「およそ」を加えている五千人の男たちであった。

45 すぐに彼は,弟子たちを舟に乗り込ませ,向こう岸のベツサイダへ先に行かせ,その間に自分は群衆を去らせた。 46 人々に別れを告げてから,祈るために山へ上った。

47 夕方になった時,舟は海の真ん中にあり,彼はひとりで陸にいた。 48 風が彼らに逆らっているために,彼らがこぎ悩んでいるのを見ると,夜の第四時ごろ,海の上を歩いて彼らに近づき,そのそばを通り過ぎようとした。 49 しかし彼らは,彼が海の上を歩いているのを見て,幽霊だと思い,叫び声を上げた。 50 というのは,みんなが彼を目にして,動転したからである。しかし,彼はすぐに彼らに語りかけ,彼らに言った,「しっかりしなさい。これはわたしだ!字義,「わたしはある!」 恐れることはない」。 51 彼が彼らと共に舟に乗り込むと,風はやんだ。それで彼らは互いに非常に驚き,また不思議に思った。 52 それは,彼らがパンの出来事について理解しておらず,その心がかたくなだったからである。

53 彼らは海を渡り,ゲネサレトの地に着き,岸に舟をつないだ。 54 彼らが舟から出て来ると,すぐに人々は彼だと分かった。 55 そして人々は,その地方全体を走り回り,病気の人たちを寝台に載せて,彼がいると聞いた所へ運び始めた。 56 村でも町でも里でも,彼が入った所ではどこでも,人々は病気の者たちを市場に横たえ,その者たちにその衣の房べりにでも触らせてもらえるよう,彼に懇願した。そして彼に触った者は皆良くなった。

 Japanese  QT
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Mark 7 Japanese NT Portions

1 それから,ファリサイ人たちと数人の律法学者たちが,エルサレムからやって来て,彼のもとに集まった。 2 さて,彼らは,弟子たちのうちのある者たちが,汚れた手,つまり洗っていない手でパンを食べているのを目にして,非難した。 3 (というのは,ファリサイ人たち,つまりすべてのユダヤ人たちは,年長者たちの伝統を守って,手と腕を洗わなければ食事をしないからである。 4 彼らは市場から帰って来ると,水を浴びなければ食事をしない。そして,彼らが受け継いでいる事柄は,杯や水差しや銅器や寝いすを洗うことなど,他にもたくさんある。) 5 ファリサイ人たちと律法学者たちは彼に尋ねた,「あなたの弟子たちが年長者たちの伝統によって歩まず,洗っていない手でパンを食べるのはなぜか」。

6 彼は彼らに答えた,「イザヤは,あなた方偽善者たちについてみごとに預言した。こう書いてあるとおりだ。『この民は唇でわたしを敬うが,その心はわたしから遠く離れている。

7 彼らがわたしを崇拝するのは無駄なことだ,人間のおきてを教理として教えているからだ』。

8 「あなた方は神のおきてを無視して,人間の伝統を堅く守っている。水差しや杯を洗うことなど,そういった事柄を他にもたくさん行なっているのだ」。

9 彼らに言った,「あなた方は,自分たちの伝統を保とうとして,実にうまく神のおきてを拒んでいる。 10 というのは,モーセは,『あなたの父と母を敬え』,そして,『父や母を悪く言う者は死刑に処せられるべきだ』と言ったからだ。 11 ところがあなた方は,『もし人が自分の父や母に,「あなたがわたしから益をお受けになるものがあるとしても,それはコルバンコルバンは神に献納されたささげ物を表わすヘブライ語,言いかえれば神への供え物です」と告げるなら』,と言っている。 12 こうして,あなた方はもはや,その者が自分の父や母に何もしないことを容認し, 13 あなた方が伝えてきた自分たちの伝統によって神の言葉を無効にしている。あなた方はこうした事柄を数多く行なっている」。

14 群衆を皆,自分のところに呼び寄せて,彼らに言った,「あなた方は皆,わたしの言うことを聞いて,理解しなさい。 15 人の外から入って来るもので,彼を汚すことができるものは何もないが,人から出て行くものが人を汚すのだ。 16 聞く耳のある者は聞きなさい!」

17 彼が群衆から離れて家の中に入ると,弟子たちはこのたとえについて彼に尋ねた。 18 彼は彼らに言った,「あなた方も,これほどまでに理解力がないのか。すべて外から人の中に入るものは,彼を汚すことができないということが分からないのか。 19 それは彼の心の中に入るのではなく,腹の中に入って,便所に入り,こうして,すべての食物は清くされるからだ」。 20 彼は言った,「人から出て行くもの,それがその人を汚す。 21 というのは,内部から,人の心の中から,これらのものが出て行くからだ。すなわち,悪い考え,かんいん姦淫,いん淫行,殺人,盗み, 22 強欲,邪悪,欺き,みだらな欲望,よこしまな目,冒とく,うぬぼれ,愚かさだ。 23 これらの悪い事柄はすべて内部から出て来て,その人を汚すのだ」。

24 そこから立って,テュロスとシドンの地方へ去って行った。ある家の中に入り,だれにもそのことを知られないようにと望んだが,気が付かれないでいることはできなかった。 25 それどころか,汚れた霊に付かれた小さな娘を持つある女が,彼のことを聞きつけ,やって来てその足もとにひれ伏した。 26 ところで,この女はギリシャ人で,人種ではシリア・フェニキア人であった。彼女は自分の娘から悪霊を追い出してくれるように懇願した。 27 しかしイエスは彼女に言った,「まず子供たちを満ち足らせなさい。子供たちのパンを取って犬たちに投げ与えるのはふさわしくないからだ」。 28 しかし彼女は彼に答えた,「そうです,主よ。でも,食卓の下の犬たちでさえ,子供たちのパンくずを食べるのです」。 29 彼は彼女に言った,「その言葉のゆえに,帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行った」。 30 彼女は自分の家に去って行き,子供が寝台の上で横になっており,悪霊が出て行ってしまっているのを見た。

31 再び,彼はテュロスとシドンの地方から出発し,デカポリス地域の真ん中を通って,ガリラヤの海に来た。 32 人々は,耳が聞こえず言語障害のある人を彼のもとに連れて来た。人々は,その人の上に手を置いてくれるようにと懇願した。 33 イエスは,彼を群衆から離して一人にし,その両耳に自分の指を差し入れ,つばをかけて彼の舌に触った。 34 天を見上げて嘆息し,彼に向かって,「エッファタ!」,つまり「開かれよ!」と言った。 35 すぐにその両耳は開かれ,舌のもつれも解かれて,彼ははっきりと話し出した。 36 イエスは,だれにも知らせないようにと人々に命じたが,命じれば命じるほど,彼らはいっそう広くそのことを宣明した。 37 彼らはすっかり驚いて言った,「彼はすべての事を上手に行なった。耳の聞こえない人を聞こえるように,また口のきけない人を話せるようにさえするのだ!」

 

 

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